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東京コンクール・デレガンス2009 「天空で、伝説の主人公が、出会う日」

 

TEXT:83番 PHOTO:東京コンクール・デレガンス実行委員会

東京コンクール・デレガンス

今回で第2回目の開催となった東京コンクール・デレガンスは、会場を東京ミッドタウンから
六本木ヒルズ 東京シティビュー(森タワー52階)へと移し、3月20日〜4月12日までの24日間
にわたり盛大に行なわれた。ご存知の方も多いと思うが、念の為、説明しておくと、コンクール・
デレガンスとは、クラシックカーにおけるデザインの優美さや気品を競うイベントである。


東京コンクール・デレガンス

今年で80回目を迎えたイタリアの「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィッラ・デステ」や全米で
最も権威あるコンクール・デレガンスのひとつとして知られる「ペブルビーチ・コンクール・
デレガンス」に代表されるように、ヨーロッパやアメリカではクラシックカーの美を楽しむ
(賞賛する)ことが古くから一般的になっている。


天空で、伝説の主人公に、出会う日。

日本においては、まだまだ“スペシャル過ぎるイベント”だといえるが、今後の定着を目指し、
東京コンクール・デレガンスは、2007年(前回)に続き、2009年(今回)も開催されたわけだ。
なお、今回は海抜250mで実施されたこともあり、「天空で、伝説の主人公に、出会う日。」と
いうサブダイトルが付いたことをお伝えしておく。


レオナルド・フィオラバンティ氏

展示車両を審査する際に新車当時のオリジナル・コンディションをどのぐらい保っているか、
歴史的な由緒なども判断基準となるため、審査員には自動車に関する豊富な知識が求められる。
今回はピニンファリーナの元チーフスタイリストであるレオナルド・フィオラバンティ氏が来日し、
4月2日に厳正なる審査を下してくれた(フィオラバンティ氏は4月3日に六本木ヒルズ52F マド・ラウンジ
にて開催された“Fioravanti Secret Night”において独自のデザイン論を披露してくれた)。各界の
著名人が名を列ねた15人弱の審査チームを率いたのは、お馴染みの小林彰太郎氏(特別審査委員長)だった。

 

展示ギャラリーでは、1919年〜1971年に製造されたコンクール・ノミネート車両を
クラスごとに展示し、その華麗なる佇まいを競い合った。コンクール・ノミネート車両一覧は
以下のとおり

 

Rolls-Royce 40/50HP Silver Ghost Alpine Eagle

●Class-A:1910〜30年「Vintage:百花繚乱」

A1-1919 Rolls-Royce 40/50HP Silver Ghost Alpine Eagle(写真)
A2-1923 Bugatti T22
A3-1928 Amilcar CGSS
A4-1930 Aston Martin International


Frazer Nash BMW 328

●Class-B:1931〜45年「Post Vintage:疾風怒濤」

B1-1934 Bentley 3 1/2 litre Vanden Plas Tourer
B2-1936 Fiat Siata 508 Sport Mille Miglia
B3-1937 Jaguar SS100
B4-1937 Frazer Nash BMW 328(写真)

 

Bentley MkY D.H.C. by Abbott Ferrari 166 Inter Coupe by Vignale

●Class-C:1946〜60年「Postwar Classic:紫電一閃」

C1-1949 Bentley MkY D.H.C. by Abbott (写真左)
C2-1950 Ferrari 166 Inter Coupe by Vignale(写真右)
C3-1951 Maserati A6G 2000 Coupe by Vignale
C4-1955 Abarth 207A Barchetta by Boano
C5-1956 VW-Rometsch Beeskow Cabriolet

 

Michelotti Matra Laser
Michelotti Matra Laser

●Class-D:1961〜75年「Modern Classic:不羈自由」

D1-1960 Ferrari 250GTE 2+2 400SA (ex. Ing. Ferrari)
D2-1965 Aston Martin DB5 Saloon
D3-1965 Maserati Dueposti Spider
D4-1967 Lamborghini 400GT 2+2
D5-1971 Michelotti Matra Laser(One-Off)(写真)

 

Rolls-Royce 25/30HP by Hooper
Rolls-Royce 25/30HP by Hooper

コンクール・ノミネート車両とは別に「テーマ展示車」として、吉田茂元首相の愛車である
1937年式Rolls-Royce 25/30HP by Hooper(ブラック)やNHKのテレビ・ドラマでも紹介され、
一躍話題となった白洲次郎氏の愛車、1924年式W.O. Bentley 3 litreの雄姿も六本木ヒルズ
東京シティビューで楽しめた。

 

フェラーリ SP1

また、50年ぶりにフェラーリ社が公式に製造した世界に1台しか存在しないワンオフ・モデル、
フェラーリ SP1も展示され、終始、人々の熱い視線を浴びていた。

 

Ferrari 250 GTO

その他、テーマ展示車として
ディスプレイされた1963年式Ferrari 250 GTO 63/64、1988年式Ferrari 288GTO、2004年式Ferrari Enzoも
東京コンクール・デレガンス2009に華を添えた。

 

ポール・ゴールドスミス氏

審査および表彰式は、4月2日の夕刻に展示会場にて開催され、東京コンクール・デレガンスのプレジデント
であるポール・ゴールドスミス氏から各賞の受賞車(オーナー)にトロフィーが手渡された。

 

式Maserati A6G 2000 Coupe by Vignale

2009年度のベスト・オブ・ショー
(オーバーオール・ウイナー)となったのは、1951年式Maserati A6G 2000 Coupe by Vignaleだった。

 

式Maserati A6G 2000 Coupe by Vignale
式Maserati A6G 2000 Coupe by Vignale

各賞の受賞車は以下のとおり。
クラスA 金賞:1919年式Rolls-Royce 40/50HP Silver Ghost Alpine Eagle。
クラスB 金賞:1937年式Frazer Nash BMW 328。
クラスC 金賞:1951年式Maserati A6G 2000 Coupe by Vignale(ベスト・オブ・ショーにも選出)。
クラスD 金賞:1960年式Ferrari 250GTE 2+2 400SA (ex. Ing. Ferrari)。
日本クラシックカー・クラブ賞(最もオリジナリティが高いクルマに授与):1928年式Amilcar CGSS。
マスターピース・オブ・トウキョウ(一般投票で選出):1937年式Jaguar SS100。

 

六本木ヒルズ 東京シティビュー

東京コンクール・デレガンス2009 TOKYO CONCOURS D'ELEGANCE 2009
会 期  2009年3月20日(金)〜4月12日 (終了)
会 場  六本木ヒルズ 東京シティビュー(森タワー52階)

 

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